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現代人の腸
最近、テレビなどで、「腸内細菌」の働きがクローズアップされています。
これまで、腸といえば「便秘」や「下痢」にでもならない限り、特別意識するような臓器ではなかったような気もしますが…
今なぜ大腸や、腸内細菌の働きがこんなにも注目されているのでしょう???
現代人の腸内環境が悪化
大腸がんなどの疾患が急増し、大腸に棲む腸内細菌が病気と関わりのあることが、近年の研究によって分かってきたからです。
女性では、死因の第1位、男性でも肺がん、胃がんに次いで第3位で、「近い将来、男女とも死因のワースト1になるだろう」と予測する人もいます。
- その背景には
肉類を食べる人が増える一方で、野菜を摂る人が減るなど、食生活の変化があります。
それと、
精神的なストレスや運動不足が重なっているということも。
米国がん研究財団の調査では、「肉を頻繁に食べ、食物繊維の少ない食生活や運動不足が続けば、大腸がんのリスクは高くなる」と報告しています!
「あらゆる病気の根源は、腸内細菌にあり」
「腸を制すものは 健康を制す」
腸内細菌の重要性が明らかになっています。
たとえば、
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をはじめ、肥満症や糖尿病、自閉症、パーキンソン病などとの関連性について
以前から、腸内細菌の働きが体の免疫機能と関係することはよく知られていましたが、
「腸内細菌が、私たちの病気の原因を解明するカギになった」とも言うことができます。
腸の老朽化
東京・大阪に住む20代から60代までの女性600人を対象とした「腸年齢と健康に関する調査」では、
実年齢20代の平均腸年齢は なんと 45・7歳
実年齢30代の人は51・3歳
40代の人は54・2歳でした。
また、テレビ番組を通じて集めた便の調査でも同じような結果が出たそうです。
腸内フローラとは
小腸と大腸のヒダに「腸内細胞」がすみ着いています。
腸内細胞は500種以上100兆以上も存在
腸内細胞が取り巻く環境のことを「腸内フローラ」といいます。
現代人の腸内細菌は激減(戦前の1/3まで低下)
原因は
①食物繊維の摂取量の減少
②食品添加物やストレスによるダメージ(活性酸素が発生し細胞に攻撃する)
30代~40代までは炭水化物(糖質)の摂取が多くてもさほど問題はありませんが、
50代以降で炭水化物(糖質)を過剰に摂っていると、
高体温を好むミトコンドリアエンジンが働かなくなってしまいます。
中高年で癌などの3大疾病にかかるのは、
解糖系とミトコンドリア系といった2つのエンジンを切り替えられないのが原因と考えられています。
便秘の種類
食事性
繊維の少ない偏った食事。小食。腸壁に刺激が起こりにくいことが原因。
改善方法→規則正しい食事。繊維の多い野菜や果物の摂取。
習慣性
便意のだび重なる抑制、下剤などの乱用。糞便が送られても直腸が収縮しにくいことによる。
改善方法→朝食を十分摂る。朝にトイレタイムのリラックスタイムを作る。
弛緩性
大腸の緊張低下、運動の鈍化、腹筋力の衰えにより腹圧がかけにくい。
改善方法→繊維の多い食事を摂る。適度な運動を行う。
痙攣(けいれん)性
ストレスや自立神経のアンバランスによる。
結腸に痙攣が起こりそこが狭くなって便の通過が妨げられ直腸に入るのに時間がかかってしまう。
改善方法→ゆとりをもった生活。香辛料や刺激の強い食事は避ける。
善玉菌と悪玉菌のバランス
善玉:悪玉:日和見= 20:70:10% が理想です。
ちなみに
日和見菌はどちらかになびいてしまう菌、健康のバランスがくずれると悪玉になびく菌です。
善玉菌の餌は
穀物・発酵食品・野菜・キノコ・オリゴ糖
善玉有意の便はどんな状態でしょう??
量:バナナ2本 臭い:悪臭なし 色:黄色~黄褐色 硬さ:水にうく 頻度:一日1回~2回
悪玉菌とは
腐敗物質・発がん物質を生み出す。下痢や便秘を繰り返す。免疫力を弱める菌です。
悪玉菌の餌は
肉・魚(動物性たんぱく)・食品添加物・菓子類(糖質)・動物性乳製品・揚げ物(サラダ油など)・白砂糖
投薬について
便秘薬は苦しくなってから使うと思いがち、3日に一度は出したい。4日には対策を取りましょう!
今まで薬を使っていない人は・・・・ビフィズス菌・乳酸菌・オリゴ糖を
☟
ダメ・・・酸化マグネシウムなどの緩下剤、ハーブティー(ゴールデン・キャンドルなど)を
☟
ダメ・・・座薬や浣腸を
※7日以上出ないと自然に出るのが難しくなります(特に高齢者)。